ホトトギス赤色型@新治市民の森

「声はすれども姿は見えず」の代表的な野鳥「ホトトギス」。その鳥が撮って!と言わんばかりの場所に姿を見せてくれたという写真をご提供いただきましたので、ご紹介いたします。
声はすれども姿は見えず、を覆したホトトギス

夏になると聞こえてくる、ホトトギスの「テッペンカケタカ」。私的にはこの聞きなしより、「トッキョキョカキョク」か、「ホットトギス(名前のまま)」の方が、しっくりくる、あの声の主です。
初夏の風物詩として誰もが知っている、この鳴き声を聞いたことはあっても、「見た」という方が少ないのは、林の奥深くの梢や、開けた場所でもごく短時間しか止まらず、しかも警戒心が強いというホトトギスならでは。
灰色型と赤色型〜同じ種とは思えない羽衣

良く自転車を停める広場から手前の畑辺りをペアでウロウロしていました。
悟られないよう隠れながら比較的近距離で見ることができました。情報提供者より

なんともう一羽現れたとのこと。もう一羽は背中から翼にかけて青灰色を帯びた、通常の「灰色型」のホトトギス。こちらは喉から胸は白っぽくその下に横斑があります。赤色型は喉からすでに横斑があります。
赤色型は雌とされています。ちなみにツツドリにもこの赤色型(やはり雌)がいます。
「托卵」という生存戦略
自ら巣を作らず、主にウグイスの巣に忍び込んで卵を産み付け、子育てをすべて宿主に委ねてしまうという生存戦略は、私は非合理に思えます。
たくさん産みつけられないし、成功率が低いのでは?と思いましたが、ある研究によると、「ウグイスの巣は、ホトトギスの渡来期以降46~54%が托卵を受ける」とありました。
新治市民の森は、ウグイスも確かに多く生息していますが、どれくらいホトトギスに托卵されているのでしょうね。
街中の深夜にホトトギスの声?
渡ってきてすぐの5〜6月頃、ホトトギスの声が夜中に街中で聞こえることがあります。夜鳴く習性自体は、縄張り確保のため、基本あるみたいですが、なぜ市街地?と思ってしまいます。メスと縄張り確保のために、渡ってきてすぐは、まず鳴いて存在感を示そうってことでしょうか?

ホトトギス基本情報
- 名前:ホトトギス
- 漢字:杜鵑、杜宇、時鳥、不如帰、子規など複数有り
- 英名:Lesser Cuckoo
- カッコウ目カッコウ科カッコウ属
- 全長:28cm
- 夏鳥としてほぼ全国に渡来
主な特徴
虹彩は暗赤褐色で黄色いアイリングがある。頭部から背中は青みがかかった灰褐色で、翼と尾羽は褐色。胸から下は白で黒い横斑(7〜9本)が目立つ。雌雄同色と言われるがわずかな差異があり、特に雌は赤みが強い「赤色型」がいる。嘴は黒から付け根に行くに従い黄色。脚も黄色。特徴的な形の花の「ヤマホトトギス」は本種の胸の模様に似ている?ことから付けられたと言う。日本のトケン類の中では一番小さい。
主な行動
繁殖期の雄の鳴き声は「キョッキョ、キョキョキョキョ」と独特で「特許許可局」という聞きなしは有名だが、「特許許可局」というのは実在しない。雌は「ピピピピピピ…」と鳴く。雄の特徴的な鳴き声から、古くから和歌によく登場する。夜中や早朝、飛びながら鳴くこともある。渡ってきた時には深夜早朝の街中、電線などで鳴くこともある。ガの幼虫や毛虫をよく食べる。主にウグイスに托卵し、1300年前からそれは続いているとのこと。
