スズメ給餌@寺家ふるさと村
だいぶ背が高くなった草にスズメが小群をなして留まっていました。しかしこの時期は暑くてどこに行っても野鳥は姿を潜めています。
親鳥はホバリングで給餌
そんな夏真っ盛りですが、狙って撮った訳ではなく、たまたまです。まだまだ幼鳥が居るようで、親鳥が空中で給餌をした瞬間です。
給餌を受けていたのは、右上手前の枯れた草の先に留まっている個体です。よく見るとくちばしの端が少し黄色く、尾羽も若干短く見えます。やはり幼鳥でしょう。
スズメはもともと、日本に居た野鳥ではなく、農耕と一緒に大陸よりやってきたと言う説があります。もともとスズメはアフリカの開けた半乾燥地帯の大地に、イネ科の植物が生えているような所に多く生息していたそうで…。そう、まさに人間が作り出す、田んぼの環境です。
田んぼが広がり、それに沿ってスズメも移動、分布し、住める環境が広がっていったという説です。
お米と密接な関係のスズメ
そんなスズメも子育て中にはお米はまだ出来ていないので、タンパク質が豊富な虫を雛に与え、夏までに育て上げる訳ですが、幼鳥も大きくなった秋にはお米が待っているという訳です。本当に上手く自然と人間の田んぼのサイクルを利用しています。
この時期、早いところでは登熟前のお米が出来始めています。もうすぐお米のツブツブが大きくなり、稲穂が垂れ下がり始めたあたりをスズメ達は待っています。
おまけ〜ピコリーノ
この車止めを見たことはありませんか?一見スズメだと思うのですが、よく見ると実はそんなにスズメっぽくない。野鳥ファンにはひときわ目を引くこの柵ですが、ピコリーノという製品だそうです。スズメをモチーフにしましたが、あくまでも「小鳥」だそうです。
ピコリーノ
http://www.sunpole.co.jp/stories/2015/01/picolino01.php
スズメ外来種説は、「スズメもモンシロチョウも外国からやって来た(中村一恵,1990)」が有名ですね。その当時、スズメはアフリカに多いハタオリドリ科に分類されていましたから、この説は一定の説得力がありました。ところが、「日本鳥類目録改訂第7版,日本鳥学会,2012)」で、スズメは、ハタオリドリ科ではなく、新設のスズメ科に含まれました。スズメ科については、不勉強で、古くからの分布はよく分かりません。
ちなみに、モンシロチョウは、既に「外来種ハンドブック(日本生態学会編,2002)で外来種扱いになっています。さらに、近年、ヤモリやクサガメも外来種とされています。
コメントありがとうございます!モンシロチョウは外来種扱いですか!勉強になります。