ユリカモメ@横浜市青葉区
ユリカモメがちょうど目の前を飛んで行ったので、少し追いかけたら電線に留まりました。場所は青葉区と緑区の境目、恩田川の上流です。もう少し行くと町田市なので、みどりの鳥地区でも端っこです。
可愛いです。嘴の先が黒っぽいです。冬羽なので顔も白いです。改めて基本情報など。
ユリカモメ
- 百合鴎(Black-headed Gull)
- チドリ目・カモメ科・カモメ属
- 全長:約40cm・翼開張:約94〜110cm
- 特徴:冬鳥としてほぼ全国の海岸や河口にやってきます。比較的小型のカモメとして、群れを作って生活し、大きな河川を10kmも遡上します。雑食性で人に餌をもらったりもします。夏羽は顔と頭が黒く(実際には焦げ茶色)なり、英名の「Black-headed」の由来となっています。
可愛いのでもう1枚。人懐っこく、山下公園などでは人の手から餌をもらったりしています。この顔でねだられたら餌をあげたくなるのも分かりますが、基本野鳥に餌を与えてはいけません。
集団行動なので、この小群は15羽ほど。後に追いかけるように小群がどんどん恩田川を遡上して集まってきます。初列風切の先が黒く、飛んでいる時は羽の端っこが黒く見えてカモメを絵に書く時のおきまり描写の元となっています。
水をかくのに便利な足の形なので、電線には留まりにくいのではないかと思います。ちょっと強い風がふくとフワッと舞い上がっていました。
古くは都鳥と呼ばれた?
伊勢物語や万葉集に登場する「都鳥(ミヤコドリ)」は実際にはこのユリカモメではないかとされています。ミヤコドリと名の付く野鳥は嘴と脚が紅のシギ類で、みどりの鳥地区で見ることはできませんが、体は黒く、描写で「白き鳥」とあることから、他に特長が一致する鳥がいないため、ユリカモメではないか?となっています。
さて、こちらは数百メートル離れた下流に迫った第二陣の小群れです。みどりの鳥地区では、鶴見川中流くらいでも、かなりたくさんの群れで飛来しているのを見たことがあります。そこから一部が、もっと上流へ行ってみようか?となるのでしょうか?
サケが遡上する河川ではその卵を狙ってユリカモメが遡上すると言う情報があります。恩田川や鶴見川では何がお目当てなのでしょう?
夕方になると下流(海方面)へと戻っていくユリカモメを見ることが出来ます。今冬もしばしの間、可愛いユリカモメを観察できそうです。
参考ページ「都鳥」と「サケとユリカモメ」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%A2%E3%83%A1
https://www.jaga.fm/dj_detail.php?id=6242