オオヨシキリ@鶴見川
オオヨシキリが緑眩しい葦に囲まれて「ギョシギョシギョシギョシギョシ…」と大きな声で鳴いていました。オオギョシキリと呼びたいくらい、その声は特徴的です。
ちょっと遠かったので写真はあまり鮮明ではありませんが、オオヨシキリとコヨシキリを見分けるポイントとして、コヨシキリには黒い頭側線と過眼線があります。この写真の頭を見ると褐色でそれらしき模様は見られません。
オオヨシキリ
- オオヨシキリ 漢字:大葦切 英名:Oriental Reed Warbler
- スズメ目ヨシキリ科ヨシキリ属
- 夏鳥(九州以北の河川、河原、湖沼などの主に葦原)
- 全長:18.5cm
- 名の由来は葦の茎を切り裂いて中にいる虫などを食べることから(昔の人の観察眼は素晴らしい)。繁殖期に葦原で大きな声で「ギョギョギョ、ギョシギョシギョシ、ケッケッケ」などと鳴く。その鳴き声から「行行子 」と言う別名を持ち、夏の季語として愛され芭蕉や一茶の句にも登場する。雌雄同色で体の上面は薄い褐色。白い眉斑があるが個体差が大きい。冠羽を逆立てる。上嘴は黒、下嘴は薄黄色もしくは肉色。嘴の中は「赤」色とされ、一回り小さいコヨシキリは「黄」色とされる。カッコウに托卵されることもある。
伐採後の河原に居着くか?
この時は、2カ所くらいから鳴き声が聞こえていたので、おそらく2羽は居たと推測します。そしてこの場所は鶴見川の河原の木が伐採された場所で、今は場所によってこのように葦原になりつつあるようです。以前も葦原はありましたが、伐採前は中くらいの背丈の木も多く、見晴らせる場所ではありませんでした。
木が伐採された結果として見晴らしの良い葦原に今後なっていくのであれば、オオヨシキリが居着く可能性があるのでは?と思いました。
オオヨシキリの特徴的な鳴き声は、囀りと同時に縄張り宣言でもあるようです。オオヨシキリは一夫多妻で、雄は子育てを手伝わないそうです(だから托卵されちゃうのか?)。その代わり、自分の縄張りと強さを例の「ギョシギョシギョシ」で誇示するのでしょう。
季節のみどり
ちなみにこの場所より下流の鶴見川の葦原では頻繁にオオヨシキリは観察されており、上流だと比較的見かけることができないレア鳥扱いです。ただ、5月初めに梅田川でも観察できました。鳴かないとわからないですが、鳴けば確実なオオヨシキリです。
おまけで、ムラサキツメクサ(アカツメクサ)がそこかしこで大輪を見せてくれます。
くるみの実も膨らみ始めています。