アカエリヒレアシシギ@横浜市緑区

なんと、アカエリヒレアシシギを目撃した!との情報をいただきましたので、ご紹介いたします。普段は沿岸部にいて旅鳥である、アカエリヒレアシシギはみどりの鳥地区(横浜市北部)ではかなり珍しいと思います。
まずは基本情報など。

アカエリヒレアシシギ
- 漢字:赤襟鰭足鴫 英名:Red-Necked Phalarope
- チドリ目シギ科ヒレアシシギ属
- 旅鳥(主に沖合や沿岸・港・内湾など)
- 全長:18〜19cm 翼開長:31〜34cm
- 雌の夏羽(繁殖羽)は、「アカエリ」の由来である赤褐色の部分が、首の下から襟巻きの様に現れる。体上面は黒褐色で、一部橙色となり、下面は白。通常雄の方が、派手な繁殖羽を持つ傾向が高い中、当種は雌の方が目立って「アカエリ」になる。雄も少し赤みを帯びるが雌ほどではない。冬羽はほぼ白で体上面は灰褐色。嘴や足は雌雄ともに黒。水面をくるくる回りながら泳いで採食する。

普段居る環境は洋上、沿岸部、内湾などで、春の渡には大群になるとのこと。
まれに台風などの後に内陸部でも目撃されると言います。しかし台風がここ数日通過した覚えはなく、そんなに強風が続いた事もありません。気まぐれでやってきたのでしょうか?
まあ、寄ってくれてありがとうございます。

雄が抱卵し雛の面倒を見る
雌の方が綺麗な色になるという、珍しいアカエリヒレアシシギですが、「赤襟」が見られるこちらの個体は換羽中の雌と思われます。派手な鳥ほど外敵から狙われる率が高くなるので、一般的には雄が派手で、雌は抱卵したり雛の面倒を見るので基本地味なのですが…。
このアカエリヒレアシシギは、なぜ雌の方が派手なのかというと、雄が抱卵や雛の養育をするそうです。雌雄の役割が逆転しているのが、アカエリヒレアシシギなのです。雌が雄を奪い合う行動もとるとの事です。
この地区での目撃も珍しいのですが、生態もちょっと珍しいのですね。

くるくる泳いで採餌する
さらに、「ヒレアシ」と名前についていますね。シギ類は飛ぶ、歩くが得意ですが、アカエリヒレアシシギは、つま先がヒレ状になっていて泳ぎも得意です。水面をくるくる円を描いて採餌をするそうです。他の方の動画を見つけたのでリンクしておきます。
可愛いです!目が回りそうです。
紹介したくなる気持ちも分かってもらえると思います。この採餌する姿をみどりの鳥地区で見ることは残念ながら出来ないでしょう。

しかし、いろいろな鳥が立ち寄ってくれるみどりの鳥地区です。初春から初夏、天気の変化も激しいこの季節、田んぼだけでなく他の場所も目を凝らして観察したいと思いました。
この投稿は情報提供者による写真と内容で構成しています。
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