ヤマガラ@四季の森公園〜エゴノキの実を食す
しきりにちょこまか動き回る小鳥群。メジロ、シジュウカラ、コゲラの混群に混じってヤマガラも居ました。これらの仲間はよく混群を作ります。後頭部のラインがくっきりと見えました。
何か咥えています。この背中のアングル、ヤマガラの青灰色の羽色が分かりますね。ヤマガラの色彩はなんというか、日本的な色というかしっとりと美しい色で構成されています。
実をなかなか食べない。見せつけているのでしょうか?それとも、どこかに隠そうかなと思っているのでしょうか?
ヤマガラは貯食する習性があります。落ち葉の下でガサゴソやっていたり、木の穴やちょっとした溝などに木の実を隠すそうです。
自慢げにこっちに見せているかのよう。さて、このヤマガラが咥えている実はなんでしょう?
ヤマガラが咥えているのはエゴノキの実
近くにはこの木がありました。この時期千成のエゴノキです。写真の左上の方には実が落ちて、中の茶色い種が見えています。これをヤマガラは咥えていたのです。
いいアングルなのにピンボケです…。ヤマガラはエゴノキの実を取り、足で押さえつけてつついて中のこの茶色い種を取り出して食べます。
ちなみにヤマガラがこんなに好んで食べるのであれば、さぞ美味いのだろうと思ったら、エゴの実の皮にはエゴサポニンという毒があり、味もえぐみが強く全然美味しくないそうです。
こちらは別個体。この時期のエゴの木を見ていると、ヤマガラがやって来てはこの実を取り、やって来ては取りを繰り返しておりました。
エゴの木は花も美しいです。
ヤマガラ基本情報
- 名前:ヤマガラ 漢字:山雀 英名:Varied Tit
- スズメ目シジュウカラ科コガラ属
- 全長:14〜15cm
- 留鳥または漂鳥
主な特徴
頭頂から後頭部が黒で、額から頬がクリーム色。そして腮(さい)から喉がまた黒。頭頂にもクリーム色の縦線。背は赤茶色から青灰色、羽も青灰色。胸はクリーム色から、下と横は赤茶色と何気にカラフル。嘴と脚は鉛色。雌雄同色。亜種オーストンヤマガラはクリーム色の部分がオレンジ褐色で見分けがつきやすい。南方諸島に亜種が多数分布。
主な行動
「ニーニー」「ツェーツェー」などと特徴的な鳴き声。「ツーツーピー、ツーツーピー」と囀る。木の実を好み、足で押さえて嘴で突いて割るなど器用。貯食もするなど賢く、昔は飼われ人に芸を仕込まれたりしていた。芸はおみくじが有名。
ヤマガラの亜種
みどりの鳥地区で見られるのは、亜種ヤマガラ。
南方諸島を中心に亜種がたくさんあります。亜種オーストンヤマガラ、亜種ナミエヤマガラ、亜種タネヤマガラ、亜種ヤクシマヤマガラ、亜種アマミヤマガラ、亜種オリイヤマガラ、亜種ダイトウヤマガラ(絶滅)とありますが、オーストンヤマガラ以外はそんなに外見に差はないとのこと。
おまけの動画
ちょっと動画も撮れました。エゴノキの実をかじっています。
後半はスズメ、モズ、シジュウカラなどエトセトラです。
さらにおまけのエゴノキの紹介で参考にしました。