トラツグミ記録@四季の森公園

申し訳ないのですが写真はこれが一番鮮明なのです。「居るよ」「見たよ」と聞くことは少なからずあるトラツグミ。みどりの鳥としては初エントリーで場所は四季の森公園でした。
トラツグミぼけボケ

私のカメラと腕では限界でした。まず、ここは昼間でもかなり鬱蒼とした暗いエリア。朝とはいえとにかく暗いのです。トラツグミは薄暗いところが好き、ということなので仕方ありません。
トラツグミは亜種トラツグミと、亜種オオトラツグミがいて、後者は奄美大島、加計呂麻島で見られるとのこと。

まず、バサバサと落ち葉をひっくり返しているシロハラがいました。そのシロハラを双眼鏡で見ていると、近くにもう1体かすかに動く物体が…。これがこちらのトラツグミだったのです!シロハラが居なければ気付く事はなかったでしょう。シロハラさんありがとう!
トラツグミちょっと動いているところ
動画をご覧の通り、モノクロ映像ですか?と言う状態。普通に撮るとこの暗さなのです。
トラツグミならではの体を上下に細かくふる仕草が分かるということで、こんな動画ですがアップです。
特徴はダンスと鳴き声
トラツグミといえば「ダンス」。頭を動かさずにぴこぴこ体を振る動作はYouTubeなどで見られることができると思います。
あとは、夜に「フィー」っと聞こえる物悲しい口笛のような鳴き声。「鵺」の声とも言われ、さまざまなエピソードがたくさんありますが、実際の鳴き声はYouTubeや他サイトなどで調べれば聞くことができます。
そんなに不気味とは思えないのですが、なんか「寂しい感じ」がする声です。昔は明かりもなく、姿も見えず、この声が夜の森に響き渡っていたら、確かに不気味だったのかもしれません。

こんな写真ばっかりですがトラツグミなので。
こちらに気付いたのか微動だにしなくなりました。動かないと、双眼鏡でも虎模様が保護色になり、落ち葉に溶け込み相当目を凝らしても分からなくなります。
新治や寺家でも観察例があるトラツグミ。2022年は寅年なだけに観察できて良かったです。
トラツグミ基本情報
- 名称:トラツグミ 漢字:虎鶫 英名:Scaly Thrush
- スズメ目ヒタキ科トラツグミ属
- 全長:29.5cm(体重は他のツグミ類の2倍あり重い)
- 留鳥または漂鳥 北海道では夏鳥
主な特徴
全体的に黄色で黒の羽縁あり虎模様に見え、名前の由来となっている。腹部は白っぽく鱗模様。雌雄同色。虹彩は黒で、嘴は黒褐色。脚は鈍い肉色。
頭を動かさず、体を上下に振る通称「トラツグミダンス」と呼ばれる動作が面白い。この動作をしながら餌を探し、地中にいるミミズや昆虫などを見つけて捕食する。夜に口笛のように高い声で寂しげに「ヒィー」「シィー」と鳴く声を、昔の人は気味悪がり「鵺鳥(ぬえどり)」などと呼んでいた。