エナガ@谷本川(鶴見川)
いつ何時もかわいいエナガです。ただしかわいく撮影するのは難しいのもエナガなのです。河原を「ジュルリ、ジュルリ」と鳴きながら、枝の間を移動していました。
この時期は、森に餌も少なくなり、民家の庭先や河原などで、枯れた草の実などを啄む様子が見られます。
エナガはどこにでも見られる小鳥です。そして、シジュウカラ、コゲラ、メジロなどと混群で行動するのも有名です。異なる種の小鳥たちが集まって行動することにより、外敵から身を守る自然の知恵です。
エナガの嘴はご覧の通り短いです。これは餌となる小さな虫を捕らえるのに有効です。
身体は小さく、尾羽が長いため「全長(鳥の全長は嘴から尾羽の先までを現す)」は比較的長いですが「本体」は本当に小さいです。
同じ日に撮った寺家のエナガ
エナガは軽いので、逆さに留まろうが何のその。顔が真っ白のシマエナガは有名ですね。一度は見てみたい野鳥リストの上位ランキングです。
シルエットでもエナガと分かります。
参考資料:エナガの巣
こちらは時期は全く違いますが、エナガの巣です(みどりの鳥地区内で撮影)。木の枝の間などに作られることが多いですが、庭先の見えにくい枝の隙間などにも営巣例があります。よーく探せば身近なところでエナガは子育てをしています。
苔や蜘蛛の糸などを使い、一見ヤワに見えますが、しなやかなので風などにも強いです。また、子育て時期も比較的早く、3月下旬から4月上旬で巣作りが始まります。これは小鳥全般に言えますが、暖かくなり始め、そして餌となる虫が増えだす時期を先取りして、外敵の大きな野鳥の子育て時期の前に育て上げてしまおう!という作戦なのです。
エナガ基本情報
- 名称:エナガ 漢字:柄長 英名:Long-tailed tit
- スズメ目エナガ科エナガ属
- 留鳥(または漂鳥として九州以北の森林、平地、公園や民家の庭など幅広く生息)
- 全長:14cm 翼開長:16cm 体重:8g
主な特徴
尾羽が長いが、体は非常に小さく丸く、そして軽い。身近に見られる可愛い小鳥ランキング上位の常連。名前の由来はまさに尾の長さから。黒く太い眉毛のように見える部分は背中まで繋がっており、この眉斑がなく白いシマエナガという亜種も可愛い小鳥として大人気。肩羽と下尾筒に淡いブドウ色の部分がある。嘴は非常に短く黒、脚も黒。巣は苔などを集め、ガの繭の糸やクモの糸などで固め、中には羽毛を敷き詰めるという凝ったものである。ジュルリリ、やチュリリリと鳴く。雌雄同色で4亜種が分布する。