ヒメアマツバメ・イワツバメ@横浜市青葉区
いつも鶴見川や恩田川上空で見られていたのですが、今回は谷本川(市ヶ尾近辺上空)だったので青葉区です。写真は相変わらずこんな感じです。
陽の加減もありますが、ヒメアマツバメのポイントである、喉の白かと。
そして近くを飛んでいたイワツバメ。全長は両者はほぼ同じですが、翼開長は違います。両者をなんとなく近いアングルで比べると↓
飛んでいるとなかなか分かりづらいですが、イワツバメの方が小ぶりで、動きもヒメアマツバメの方がダイナミックな印象です。共通点として腰の白い部分がありますが、なんといっても翼の広げ方の違いでしょう。
ヒメアマツバメはブーメランのよう
翼の長さももちろん、ヒメアマツバメは全体的にブーメラン(鎌形)のようです。見ているとイワツバメは羽ばたきが多く感じます。
こちらもやはりブーメラン。そして腰の白ですが、このアングルだと陽の当たり加減からかよく見えていません。
ヒメアマツバメ・イワツバメ飛翔動画
再生速度を0.5(遅くする)くらいにするとよく見えます。
映像を見れば、ヒメアマツバメの腰の白も確認できます。カメラで追っているのが、ヒメアマツバメ、イワツバメと入れ替わります。結果飛翔の特徴が分かりやすくなったかなと。
イワツバメの巣
ここは以前から巣はあったのですが、しばし営巣は確認できませんでした。が、今季は営巣したっぽい感じがします。巣全体もちょっと新しく感じるのと、糞の跡も比較的新しく見えます。
こちらにも巣がありましたが、営巣の痕跡は不明。
恩田川でのイワツバメ営巣
2022年05月28日撮影
こちらは上記の前日に撮った恩田川でのイワツバメです。いつもの橋が耐震補強工事で、足場が組まれてしまい、上流の橋での営巣に踏み切ったようです。
しかしここは遊歩道から丸見えです。毎年やってくるので、あまり遠くまでは行きたくないということでしょうか?
周辺にいくつか橋はありますが、巣材の泥がくっつきやすいとか、天敵にみつかりにくいといったいろいろな要素がある中、ここを選んだ決定打はなんなのか?知りたいところです。
こちらも雛は結構大きめ。もうすぐ巣立ちでしょう。
最後にイワツバメの特徴が分かりやすい飛翔ショット。上のヒメアマツバメとの違いや、ちょっと三角っぽい翼の形、M尾の尾羽。あと、体の下面はほぼ白です。
ヒメアマツバメ基本情報
- ヒメアマツバメ 漢字:姫雨燕 英名:House swift
- アマツバメ目アマツバメ科アマツバメ属
- 留鳥または漂鳥(みどりの鳥地区では留鳥)
- 全長:13cm 翼開長:26〜28cm 体重:20〜35g
主な特徴
群れで行動し、日中はほぼ飛び回っている。全身は黒褐色で雌雄同色。喉と腰が白く脇腹まで食い込む。尾羽が凹尾だが、少し短め。似ているアマツバメは尾羽が長く一回り大きい。イワツバメは体下面がほぼ白いことで見分けられる。「ヂュリリィ」と鳴く。
イワツバメ基本情報
- 名前:イワツバメ 漢字:岩燕 英名:Asisn House Martin(総称?Delichon)
- スズメ目ツバメ科イワツバメ属
- 夏鳥(一部では越冬する)
- 全長:13cm
主な特徴
腰が白い。ツバメに比べて尾が短く凹尾。趾(あしゆび)まで白い羽毛がある。羽ばたきと滑空を比較的短い周期で繰り返す。集団で営巣し、みどりの鳥地区では、ツバメより一足早くやってきて、一足早く旅立っていく。「ジュリジュリ」と鳴く