アオバズク@横浜市緑区【記録】
エントリーするか迷いましたが、アオバズクなので仕方なしです。声を録音できなかったことが、残念でしたが、スマホでなんとかシルエットを撮れたので、ご報告と記録を兼ねてアップいたします。
ホーッホッ!という大きな声
深夜12時です。やけにでかい声で鳴いている「何か」が外にいる!と夢現の私を目覚めさせました。
ホーッホッ!の連続した鳴き声は、最初は「犬か?こんな夜中に?」と寝ぼけ眼に外を見ました。そして、この鳴き声は「アオバズク!」と思って目視できる位置の電線に留まっている鳥を発見!
もちろん真っ暗…。
カメラを取り出そうと思いましたが、スマホの方が早い!と思って撮れた唯一の映像がこちら。
アオバズク動画
これが?とお思いでしょう。せめて鳴いているところが撮れたら皆様にももっと大々的にアピール出来たのですが、これなんです。これがアオバズクなんです。
おそらく30秒〜1分くらいこの電線にいたでしょう。昼間ならもう少し機敏に私も動いてカメラを回せたかも知れませんが、なんせ寝ていて夢の中で鳴き声がする…、というレベルからのアクションなのでこれが限界でした。
真っ暗ですが目視しました。アオバズクです!
一応分析してみましょう。まず大きさですが、周りに比べるものがないので、厳しいのですがパッと見キジバトくらいでした。
次に色は上の写真から、少し褐色味があることが伺えます。
留まり方もフクロウなどの猛禽類特有の「立ち姿勢」であることが分かります。
まあ、鳴き声はもう間違えようもなく「アオバズク」だったのですが、一応生で見たのは初めてなので、この真っ暗闇とはいえ感動しました。
ちなみに電線との距離は直線で5mくらいしょうか?
アオバズクは世界で見るとレア野鳥ではありませんが、日本全体では個体数の減少は顕著で、いくつかの自治体では絶滅危惧種入りしています。
そんなアオバズクですが、おそらく毎年みどりの鳥地区のどこかに来ているか、立ち寄っているとは思われます。鳴き声だけなら、結構聞いたことがある人も多いでしょう。
夏の朝昼は酷暑で、ゆっくり探鳥も厳しいです。フクロウ類を探す、ナイト探鳥も良いかも知れません。
アオバズク基本情報
名前:アオバズク 漢字:青葉木菟、緑葉梟 英名:Brown Hawk-Owl
フクロウ目フクロウ科アオバズク属
夏鳥(一部南西諸島では留鳥)
全長:27〜31cm
主な特徴
青葉が茂る頃にやってくるということから命名。丸く大きな目で黄色の虹彩が目立つ(夜は瞳孔が開いてほぼ真っ黒)。頭は丸く羽角がない。キジバトよりちょっと小さいくらい。頭部から背面は濃い褐色(濃栗色)で、胸から下には茶褐色の太めの縦斑。足は黄色。雌雄同色。南西の離島に亜種リュウキュウアオバズクがいる。亜種チョウセンアオバズクはかなりレア。
主な行動
繁殖可能な場所(樹洞など)があれば市街地に近くても生息する。日中は森や林、樹洞のある大木などで休息し、夕暮れから活動を開始する。昆虫をメインに捕食するが、聴覚ではなく視覚で狩をする。フクロウは聴覚が発達しているので顔盤(収音の役割を果たす)があるが、アオバズクにはない。夜に「ホーホッ、ホーホッ」と一定間隔で鳴く比較的大きな声はインパクトがあり、一度聞くと覚えられる。