カイツブリ子育て@横浜市都筑区
カイツブリは身近な場所で子育てをするので、営巣から雛、幼鳥まで間近で観察することができる野鳥です。今回は、都筑区せせらぎ公園の愛らしい子育ての様子を情報提供いただきましたので、エントリーします。
カイツブリ親子
カイツブリの仲間は背に雛を乗せて泳ぎます。雛は孵化して1週間程度ですぐに泳げるようになりますが、このように親鳥の背中に乗って守られます。
雛とはいえ、結構泳げるわけですが、親鳥に甘えているように見えるこの様子は人気です。
カイツブリ幼鳥
こちらは幼鳥です。冬羽のカイツブリに近い印象ですが、顔に少し模様が残り、大概親鳥の近くにいます。
写真を提供いただいた方からは、
カイツブリの様子を見に行ったところ、かなり成長した雛もいれば、いまだに親鳥の背中に乗っている雛もいるようでした。親鳥の持ってくる餌が大きすぎて吐き出してしまう様子も伺えました。
情報提供者より
幼鳥と親鳥、そして雛がいて、それぞれ観察できるのは魅力的ですね。
雛はうりぼう柄です。
写真ではプリップリのエビに見えますが、サリガニとのこと。雛は大きいよーっと言った感じでしょうか?
こんな愛らしいカイツブリの子育てですが、親鳥はある日突然自立を促すために、若鳥を追い払うようになります。
自然の厳しさを教える親鳥の姿を観察することが出来るかも知れません。
以上の内容は情報提供者による写真と内容で構成しています。
【ショート動画】カイツブリの愛の共鳴
【ショート動画】カイツブリ巣を建築中
カイツブリ基本情報
- カイツブリ 漢字:鳰(にお)・鸊鷉(へきてい)・鸊鵜(へきてい) 英名:Little Grebe
- カイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属
- 留鳥として全国の池・湖沼・河川など 東北以北では夏鳥
- 全長:26cm
主な特徴
日本のカイツブリの仲間としては最小。雌雄同色。夏羽は頬の部分から顎の横、首くらいまで赤くなる。虹彩と嘴の基部が黄白色。冬羽は赤い部分が少し目だたくな理、範囲も狭くなる。尾羽が短く、脚のついている位置も泳ぎやすいように後ろ寄りに付いていて、弁足(葉っぱのような形の水かき)になっている。
特徴的な行動
水面に浮巣を作り、そこで抱卵・子育てをする。浮巣は水面に見えている部分の5倍以上沈んでいる部分がありまさに氷山の一角。また、浮巣は草や枝、人工物などに係留されており、すぐに流されないようになっている。親鳥は背中に雛を乗せて育てる姿が微笑ましく、都市部の公園などで人気になることしばしば。潜水が得意で、水の中ではかなり素早く泳ぐことが出来、その速度は秒速2mとも言われる。水中の小魚や甲殻類などの獲物を捕食する。
おまけ
埼玉県三郷市の公式マスコットキャラクターの「かいちゃん」と「つぶちゃん」はカイツブリをモチーフにしているとのこと。