アカハジロ雄(交雑)@横浜市緑区〜恩田川(追記あり)

話題になっております、アカハジロの写真を提供いただきました。写真の撮影時は1月18日ですが、ずっと見ている方から聞いたところによると昨年の12月くらいから居たとのこと。
※コメントをいただき追記しました。
アカハジロ雄(交雑)

カルガモが奥に写っているので大きさがよく分かります。アカハジロはスズガモ属なのでキンクロハジロと同じくらいの大きさです。

羽をちょうど伸ばしたところです。風切羽の白が分かります。そして脚も見えて水掻きがついているのが分かります。潜水して採餌します。
アカハジロは絶滅危惧種

国際自然保護連合(IUCN)のサイトを見ると、成鳥個体数は150〜700とあり、絶滅危惧度は、CR(CRITICALLY ENDANGERED)に該当し、今も減少傾向とのこと。
参考:IUCNレッドリストサイト
https://www.iucnredlist.org/species/22680384/154436811
一目見たいという野鳥ファンの方々が多い時で50人くらい来ています。アカハジロ(交雑)といえども、それもまた致し方なしです。
交雑とお思しきポイント

メジロガモとの交雑も問題になっていると図鑑にありました。コメントでのご指摘の通り、この個体の頭部と頬の辺りに赤い羽が見て取れます。また脇の白い羽の上では部への食い込み具合も少なくメジロガモに近い感じです。しかしながら、ホシハジロとの交雑という意見もあり、真実は本鳥のみぞ、知るって感じでしょうか?(他の方の意見を含みを見ながらアップデートします)
個人的にはこの見た目、こっちがメジロガモで、メジロガモの方がアカハジロっていう名前の方がふさわしい気がします。両方とも雄の虹彩は白ですが、メジロガモの方が赤が目立ちますし…。

それにしても今年のみどりの鳥地区(横浜市北部)は激アツです。色々なレア度の高い野鳥が数多くやってきていて、追いきれない程です。それほど野鳥たちにとって快適な場所なのかな?と勝手に思っています。
現地へのお越しの際は
現場はJR線「長津田駅」、もしくは東急田園都市線「長津田駅」「田奈駅」より徒歩10分程度のところで、公共交通機関で比較的アクセスしやすい場所です。現場近くの農道は狭く、また道路開通工事も行われており、周辺地域の方への迷惑も予想されます。公共交通機関でのお越しをご検討ください。お車の場合、有料駐車場は田奈駅の近くにもありますのでそちらをご利用ください。
アカハジロ(交雑)動画でもどうぞ
この投稿は情報提供者による写真と内容で構成しています。
アカハジロ基本情報
名称:アカハジロ 漢字:赤羽白 英名:Baer’s pochard
カモ目カモ科ハジロ属
稀な冬鳥
全長:41〜46cm
絶滅危惧:CR(CRITICALLY ENDANGERED)
主な特徴
雄は頭部は光沢のある深緑色で虹彩は白。胸が赤褐色で夏羽はより鮮やかになる。身体上部は褐色で、脇腹にも赤褐色があり、白と縦模様に見える。お腹や身身体下部、下尾筒は白。嘴は鉛色で近縁種に比べて少し大きい。雌は雄より全体的に鮮やかさに欠け、虹彩が濃い茶褐色。嘴基部に赤褐色斑がある。
主な行動
スズガモの仲間同様、水面の藻や、水に潜って水草や藻などを食べる。貝類などを食べることもあるとのこと。越冬中はほとんど鳴かない。日本では特定の越冬地はないらしく、出現率はかなり低い。世界で見ても絶滅危惧種(CRITICALLY ENDANGERED)に該当し、レッドリストでは成鳥個体は150〜700羽となっている。
初めてコメントさせていただきます。この個体は脇の白色部が上端まで深く切れ上がっていないことと、頭部に赤褐色の羽があることから、純粋なアカハジロでなくメジロガモとの雑種です。また、私は30日に現地を訪れましたが(この個体は不在でした)、車が10台ほど短い農道に路駐しており、これ以上人が増えるとトラブルが起きないかと心配になりました。そんなわけで私個人的にはSNS等でこの個体について直接触れることは今のところ控えていますが、情報発信に際してはなるべく公共交通機関の利用をお願いするなどの注意書きをせめて付記された方がよいのではないかと思いました。不躾で大変恐縮ですが、ぜひご検討いただけましたら幸いです。
コメントありがとうございます。私も最初は交雑かなと思って色々見たのですが、見落としました。確認しまして追記いたしました。
早々にご対応頂き感謝いたします。鳥も人も、シーズン終了まで良い形で過ごせると良いですね。ありがとうございました。