サンコウチョウ@新治市民の森

サンコウチョウの情報を提供いただいたので、ご紹介します。サンコウチョウは夏鳥で、みどりの鳥地区は、渡りの時に立ち寄る事が確認されています。横浜市北部で営巣事例をお知りの方がいたらぜひご提供いただければと思います。
サンコウチョウ雌?幼鳥?

2羽いたとのことで、こちらは雌と思しき個体です。
この時期になるとあの魅力的な長い尾羽の雄を見ることは難しくなります。あの、長い羽も役割を終えると抜けてしまうとか。また、あの長い尾羽を有するには、早くても第2回夏羽とのこと。立派な長い尾羽を持つ雄は成熟の証ということでしょうか?

サンコウチョウは薄暗いところが好きなので、梢やバッチリ陽が当たっている写真が少ないのも頷けます。
サンコウチョウ幼鳥?

こちらの個体は、幼鳥ではないかと思います。下の写真では嘴に黄色味があり、成長の濃い色に比べて淡い気がします。

図鑑によると幼鳥は全体の色味も淡いとのことです。しかしながら、なかなか写真の光の当たり具合によって見え方は変わります。

上の写真だと比較的色味がはっきり見えます。この写真だとアイリングの青みも分かりますし、頭部も黒みが強いように見えますね。
どちらの写真がどちらの個体かの判別が難しいところですが、時期的なことも考えると幼鳥である可能性も高いかなと思いましたが、サンコウチョウをしょっちゅう見れるわけではないので、断定はなかなか難しいです。
サンコウチョウ別日撮影〜新治市民の森
こちらは、私が撮影したものです。真上に居て、ひきが取れない場所。かつ逆光で実際の写真は真っ暗でしたが、明るく加工トリミングしたものです。

かろうじて写った…。観察記録ということでアップしておきます。

ページ上部でご紹介した、提供いただいた写真の個体に近い感じがします。やはりこの時も2羽は確実に居ました。
写真は諦めて動画を回したのですが、何やら昆虫を食べている様子が写っていたので記録としてアップしておきます。英名についているフライキャッチャーの通り、飛んでいる虫を捕まえて食べるのが得意です。
横浜市内でのサンコウチョウ情報
- 磯子区氷取沢市民の森
- 旭区横浜自然観察の森
- 栄区瀬上市民の森
緑の鳥地区(横浜市北部4区)では渡りの時期に、寺家ふるさと村、四季の森公園、三保市民の森、新治市民の森などで目撃情報がありますが、レア度は高いです。
夏場の終わり、鳥が少ない時期の要チェック野鳥にサンコウチョウを入れておかねばと思いました。
サンコウチョウ
サンコウチョウ 漢字:三光鳥 英名:Black Paradise Flycatcher
スズメ目カササギヒタキ科サンコウチョウ属
全長:雄 約45cm(尾が長い)雌:17.5cm
本州以南で夏鳥 北海道ではレア
主な特徴
特徴は見た目で分かりやすく、目の周り(眼瞼輪)と嘴の鮮やかなコバルトブルーが南国の鳥っぽい。雄の繁殖期は体長の3倍近い尾羽は優雅でバードウォッチャーからの人気が高い。頭部は黒で紫かがり、冠羽が目立つ。お腹より下部は白で、体上面は紫褐色。雌は背中上面から尾羽まで赤茶色で尾羽は短い。脚は濃い灰色。幼鳥は全体的に鈍い色でブルーの部分も鮮やかではない。南西諸島には亜種リュウキュウサンコウチョウが分布するが少し小さい、尾羽がちょっと短い以外の大きな差はない。
主な行動
英名のフライキャッチャーの通り、飛んでいる虫、枝先や葉に留まる虫などを飛びながら捕らえる。木の枝にお椀型の巣を作り、雌雄で子育てをする。地上に降りることはほとんどなく、樹上または空中での生活がメイン。「フィフィフィーホイホイホイ」などと特徴的に鳴く。この鳴き声の聞きなしで、「ツキヒーホシ(月・日・星)、ホイホイホイ」と聞こえる、ということから3つの光(三光)を冠した「三光鳥」と命名された。地鳴きは「ジィジィ」。
