トラフズク@横浜市港北区

寝ています。何かが寝ています。そうです、遅ればせながら見ることができました。トラフズク@新横浜公園です。
2〜3回見に行っていたのですが、タイミングが悪かったのか、なかなか会うことが出来ず、やっと会えたと思ったらこのアングル。

仕方がないですが、他の方のブログなどで、もっとはっきりとしたその姿を見ることはできるでしょうから、記録としてエントリーします。
トラフズク
- トラフズク(漢字:虎斑木菟 英名:Long-eared Owl)
- フクロウ目フクロウ科トラフズク属に
- 全長:38cm
- 留鳥または冬鳥
- ほぼ全国。本州中部より南に、冬季に獲物を求めて農耕地、林などに渡来する。特徴はなんと言っても、耳のような「羽角(うかく)」と呼ばれる突起状の羽。全体的に茶褐色から黒褐色で、複雑な模様や斑があり、木の枝や樹皮に擬態。虹彩はオレンジ色で、顔盤(顔の平たい部分の羽毛)はくっきりとしている。
夜行性なので寝ています

上と同じ写真?というくらいピクリとも動かず。それはそのはず、夜行性ですから。
「昼間は小群で樹上で休む」というらしく、目撃者によるとこの近くに4羽いたこともあるとのこと。ちなみにこの時は、この1羽しか居ませんでした。もしかしたら気がつかない場所に他の仲間も潜んでいたのでしょうか?

ちょっと動いた
ちょっと寝返り?こちらを向いたかのような動き。しかし目はつむっている?まあ、いいのです。この場所にトラフズクがやってきてくれるというだけでいいのです。ここにトラフズクがまさか、こんなに近くに現れるとは…。
連日バードウォッチャーで賑わうのも仕方ありません。
トラフズクはすごい
これも、図鑑やネットではおなじみ情報ですがあえて。
私の撮った写真ではわかりにくいですが、図鑑や他の方の写真を見れば、耳のような「羽角」が愛らしく分かります。この羽角を見て「ミミズク」と言いたくなりますが、ミミズクは、この羽角を持つフクロウの総称で、ミミズクという野鳥はいません(コミミズクというのはいますが)。
この羽角は飾羽で実際の耳は、顔の横に非対称の位置で付いているとのこと。そして、夜間に狩をするため、顔盤の羽を広げてパラボラアンテナのように微かな獲物の出す音を集音し、その非対称な位置の耳で立体的に獲物の位置を捉えることが出来る!のです!
そんなスゴイ、トラフズクが夜中、みどりの鳥地区を飛び回って狩をしているのかと思うと興奮して眠れません(寝てますが)。
羽音がしない
厳密に無音で飛ぶことは出来ないでしょうが、フクロウの仲間は、羽音が出ないような構造(風切り羽に細かいギザギザがあり、空気を拡散する仕組み)になっていて、暗闇で獲物を逃さないようになっています。
そもそも夜は静かですから、それだけ獲物も小さい音を聞けるでしょう。そこで狩をするために、そのように羽になったのです!ちなみに全般的に目が大きいのも夜行性ゆえです。
冬の新横浜公園

緑区の森では、アオバズクを見たという方や、声を聞いたという方がいます。かく言うわたしもアオバズクらしき声を夜明けに聞いたことがありました(確信持てずですが)。
きっと横浜市北部でも、ひっそりとどこかで暮らしているのでしょう。
来冬もやってきてくれるでしょうか?