サシバ幼鳥@横浜市青葉区

暑い日が続く中、雲ひとつない真っ青な空に猛禽が飛んでいました。オオタカ?ハイタカ?と思いましたが、後で見てみたらツミではないかと思ったのですが、ご意見をいただきまして、サシバの幼鳥に訂正いたしました。

猛禽類が空をよぎるのは大抵あっという間です。この時は旋回などもしてくれたので、数ショット撮れたのでラッキーと思っています。場所は寺家ふるさと村の上空です。
サシバ幼鳥飛翔

上の写真をトリミング拡大してみました。まず飛翔時の見分けポイントですが翼指の数です。5枚ですよねー。翼指の数はオオタカ・ハイタカが6枚、ツミが5枚。サシバも5枚ですが、他特徴が一致しないので除外でしょう。 「ツミは体長に対して翼開長短い体型で、次列風切後縁がもっと膨らんで見える」とのことで、サシバだと。

これは旋回中のショット。空は大きさを比べる対象物がないので、大きさをあてにした判定は難しいです。さらに猛禽は翼開長の分大きく見える傾向があると思います。
ツミの翼開長は51〜63cmで、ハイタカは60〜79cmなので、ツミの雌とハイタカの雄は近い大きさと言えるでしょう。オオタカは一回り大きく、105〜130cmです。追記:サシバも翼開長は105〜115cmで、ツミ、ハイタカに比べれば一回り大きいです。

右に写っているのはツタです。これも基本飛翔スタイルとしてよくわかるショットとなりました。

上の写真をトリミング拡大明るく補正しました。お腹の部分が縦斑っぽく見えます。これは幼鳥の特徴ですが、判断は難しいところです。よくみると上で紹介した「トリミング拡大補正A」の写真も縦斑っぽく見えますね。成鳥は茶褐色の目立つ斑があるのでやはり幼鳥?

ちょっと遠いですが。雲ひとつありません。撮影時は朝ですが、この日の日中は36度オーバーの酷暑。
サシバ幼鳥

こちらも参考までに。

拡大トリミングして明るくしてみました。やはりお腹のあたりの模様が目立ちます。幼鳥でしょうか…。猛禽詳しい方がみていたらご意見くださいませ。
サシバと聞いたら、数千キロを渡ることで有名です。教えていただいた方曰く、「この近辺ですと8月中旬から9月上旬にかけて楽しめます。」とのこと。東南アジアまで飛んでいく前に見られるのは、ある意味感動的です。
サシバ基本情報
- サシバ 漢字:差羽、刺羽、鸇 英名:Grey-faced buzzard-eagle
- タカ目タカ科サシバ属
- 夏鳥(九州以北本州・南西諸島の一部で越冬)
- 全長:雄47cm 雌51cm
特徴
4月ごろからやってきて樹上にて営巣。他の鳥類も捕食するが、トカゲやヘビ、カエルといった両生類や爬虫類も好んで食す。雄は英名「Grey-faced」の通り、頭部の青灰色と胸部の茶褐色が目立つ。雌も頭部は青灰色味はあるが、白く太い眉斑が目立つ。幼鳥は胸部は白っぽく、細めの縦斑がある。尾羽の黒帯が太い。「ピックイー」と鳴く。春と秋に群れで渡り、タカ柱(上昇気流を利用して円を描くように群れで舞い上がる様子)が見られる地域もある。
おまけの自然ショット

ひっそりと咲くヤマホトトギス

ひっそりとアマガエル

ひっそりとキボシカミキリ