チョウゲンボウ雄〜20m先のバッタを捕らえる@横浜市青葉区
チョウゲンボウの雄が畑に刺さった単管の先っぽに留まっていました。ちょっと遠かったのですが、しばしとどまって狩りなどをしていたのでレポートいたします。
姿勢が良いです。
チョウゲンボウバッタを食す
肝心の狩のシーンは動画では撮れていません(あしからず)。
チョウゲンボウは小動物などを捕食しますが、昆虫もよく食べます。特に秋はバッタが好きらしくこの時も2回ほど田んぼに降り立ちました。映像では1分くらいのところでバッタを食べてます。
留まってた単管の杭から、飛んですぐに戻りました。これは戻っているところ。
拡大すると、左足で何か掴んでいるのが見えます。バッタらしきもの…では?
チョウゲンボウ目が良すぎ!
元の場所(最初に留まっていた単管杭がある場所)に戻ってムシャムシャと食べ始めました。この場所からチョウゲンボウがバッタを捕まえたところまで軽く20mくらいはありました。つまり20m先のバッタを見つけて飛んでいった!ということになります。
このクリクリな目は伊達ではないです。人間の視細胞が20万個くらいなのに対し、猛禽類は100万個あるとのこと! 人間が見えない紫外線も見分けられるので、色の識別能力は想像できないレベルです。
稲が刈り取られているとはいえ、20メートル先の緑の草の中のバッタ。人間の目にとっては、緑の中に緑のバッタは保護色。チョウゲンボウにとってはバッタが周りの緑とは違って見えているとしか思えません。
そして2回目の狩り
今度はそんなに離れた場所ではありませんでした。それでも10mくらいでしょうか、迷わず一直線にバッタに向かっていっているので、見つけて狩りに行っていることは間違いありません。
そして、今度は元の場所に戻らず、かなり離れたところまで行ってムシャムシャと。この時の獲物はバッタかどうか確信できませんが、おそらく昆虫類でしょう。このシーズンの昆虫は、チョウゲンボウのとって絶好のおやつ、といった感じでしょうか。
チョウゲンボウ基本情報
- 名前:チョウゲンボウ 漢字:長元坊 英名:Common Kestrel
- ハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属
- ほぼ全国で留鳥、または冬鳥(みどりの鳥地区ではほぼ1年中見られ営巣もしている)
- 全長:雄33cm 雌39cm 翼開長:60〜78cm 体重:雄150g 雌190g
主な特徴
雄は、頭部と尾羽上面が青灰色。羽は茶褐色で点状に見える黒褐色斑がある。雌は全体的に茶褐色で灰色味は雄より薄い。羽には黒褐色の横斑(ランダム気味)にあり、が雌雄ともに目の下から頬にかけて涙のよう(一般的にはヒゲのようと説明される)に縦に伸びる黒斑。飛んでいる時の尾羽の黒帯が、雌は目立つが雄は目立たない。