キジ@横浜市緑区長津田

キジの目撃情報を提供いただきました。日本では、いるところには珍しくもなく居るキジですが、みどりの鳥地区ではレア鳥扱いですので、ご紹介したいと思います。
キジ雄
青々と茂った草むらの中、真っ赤な顔と青緑色の首がのぞき、長い尾羽が畑の奥まで伸びています。キジは長い尾まで入れると、80cm以上もあり大きいので目立ちます。
みどりの鳥地区として長津田は、緑区としても端の方、町田寄りに位置します。恩田川はやや上流扱いとなり、珍しい鳥がやってくることでもなかなか侮れない地域です。
今回は実は川の近くではなく、やや内陸寄りの畑での目撃でした。大きなキジが、「開けた草地と身を隠せる茂み」がセットになった環境がキジにとって重要なようです。
横浜市内でキジ

みどりの鳥地区でも、キジの目撃情報がたびたび寄せられています。都筑区と青葉区の境界付近では、繁殖期のオスが翼を激しく羽ばたかせて音を立てる「母衣打ち(ほろうち)」の様子も観察されています。
母衣打ちはキジでは有名な縄張り宣言の行動です。私は川に近い開けた草原や、畑にいるのでは?とずっと思っていましたが、これまでに目撃例では、田畑や市民の森が点在する内陸(河川から少し離れた)エリアでの目撃が多いなと気づきました。
いるところにはいる
長く地元で暮らす人からは、「子どもの頃は近所の畑でキジの鳴き声をしょっちゅう聞いた」「田んぼのあぜ道でオスとばったり出くわした」などといった話を耳にします。
どの野生動物にも言えますが、都市開発が、田畑や草地を、住宅地や団地に姿を変えていく中で、大きなキジが身を潜められる環境は少しずつ狭まってきたのでしょう。
横浜市では、境川や戸塚区、泉区、都筑区、青葉区などで観察事例があるようです。みどりの鳥地区に三保市民の森がありますが、そこのスポット名称に「きじが原」というのがあります。やはり昔は良くいたのでしょうか?
全く見ないわけではないこのキジが、時々現れるのは、まだ皆さんの近くのどこかに「居るよ」というメッセージを教えてくれているのかななどと思ってみたり。
キジは国鳥です
キジが日本の国鳥に定められたのは1947年のことだそうです。文部省の依頼を受けた日本鳥学会が候補を検討し、ヤマドリやハト、ヒバリなども挙がる中、最終的に多数決でキジに決まりました。選定理由として挙げられたのは、次のような点だそうです。
- 本州・四国・九州に一年中生息する日本固有の鳥であること
- 人里近くに暮らし、古くから人々に馴染み深いこと
- オスは羽色が美しく、堂々とした姿を見せること
- メスは「焼け野のきぎす」ということわざの通り、山火事が迫っても卵を守り続けるとされ、母性愛の象徴とされてきたこと
- 「古事記」や「日本書紀」にも登場し、「桃太郎」の家来としても親しまれてきたこと
これほどの理由で国鳥に選ばれながら、今も狩猟鳥(雄のみ)に指定されていたり、人々に馴染みが深いと言いつつ、現代において実際に見る人は都市部では特に少ないというのはなんともはや。
キジ別日にも目撃


こちらは同じ方が、以前の日(2026年6月13日)にも撮影したキジです。ほぼ同個体と考えて良いと思います。
なかなかじっとしていてくれないです。
農作業されている方に雉を見たと話したら、指を指して「あの辺でケーン、ケーンって鳴いてるよ」って教えてくれました。情報提供者より
日本を代表するキジがいろいろなところで姿を見せる環境を取り戻したいものです。
ちなみにキジの個体数が激減している、または減少傾向あるという情報はなさそうです。
キジ基本情報
- 名称:キジ 漢字:雉、雉子
- 英名:Common Pheasant(Green Pheasant, Japanese Pheasant)
- キジ目キジ科キジ属
- 留鳥として本州から九州までの平地、山地から河川敷など
- 全長:雄81cm 雌58cm
主な特徴
顔に赤い「肉垂」があり、ハートを横向きにしたような形で繁殖期は大きくなる。虹彩は黄色。頭部から首、胸から下腹部にかけて、紫や緑の光沢のある綺麗な色。後頭部に短い冠羽がある。羽は青灰色で、肩羽に特徴のあるウロコ型の模様がある。尾羽は長く、淡いピンク色で黒い線が入る。脚に「蹴爪」がある。雌は全体的に黄褐色で複雑だか美しい模様。雄ほどではないが尾は長い。似ているタイリクキジ(コウライキジ)は首に白い輪がある。
主な生態
ニホンキジという日本固有種であり国鳥に指定されている。雄は繁殖期に「ケケ、ケケ」「ケー!ケーン!」としゃがれ声で鳴き、両翼を広げて胴体に打ちつけて羽音を立てる「母衣打ち(ほろうち)」をする。羽(特に尾羽)が長く、大きいので飛ぶことよりも地上を歩くのが得意で、かなりの速さ(時速30kmとも)で走ることができる。
