サンコウチョウ若鳥@横浜市緑区〜新治市民の森

横浜市緑区の新治市民の森で、サンコウチョウの若鳥と思われる情報を提供いただきました。サンコウチョウは、夏鳥で日本で繁殖します。
サンコウチョウ幼鳥

成鳥雄のサンコウチョウといえば、体の3倍と言われる非常に長い尾羽が有名ですが、こちらの個体は幼鳥と思われます。大きな黒い瞳ですがアイリングもほとんど見られません。嘴も浅めの色です。雌雄の判断までは少し難しいです。
それでも、レア鳥には間違いない、サンコウチョウらしい独特の存在感があります。
「月・日・星、ホイホイホイ」で知られる森の鳥

サンコウチョウは薄暗い林の中を好みます。声は聞こえても姿を見つけるのは難しく、木々の葉が茂った森の中を素早く移動するため、はっきりと写真に撮るのもなかなか難しい野鳥でしょう。
若いサンコウチョウ、南への旅の途中?
そういえば昨年も立ち寄ってくれました。8月末に入ると、夏鳥たちは越冬地へ向けて少しずつ南下を始めます。
サンコウチョウも日本で繁殖したあと、東南アジア方面へ渡っていきます。今回の個体は渡りの途中でみどりの鳥地区に立ち寄った可能性が高いでしょう。
ただ、新治市民の森のようなまとまった樹林は、繁殖する鳥だけでなく、長い渡りの途中で羽を休めたり餌をとったりする鳥にとっても重要な場所です。
新治の森がつないでいる「鳥の旅」

新治市民の森では、これまでにもさまざまな森林性の野鳥が観察されています。
今回のサンコウチョウも、横浜の住宅地のすぐ近くに残された森が、多くの野鳥にとって大切な環境であることを改めて感じさせてくれる記録となりました。
これから秋が深まるにつれ、夏鳥が姿を消す一方で、冬鳥たちが横浜へやってきます。みどりの鳥地区は、思いがけない旅鳥に出会える場所なのです。
サンコウチョウ基本情報
- 漢字: 三光鳥
- 英名: Black Paradise Flycatcher
- 分類: スズメ目カササギヒタキ科サンコウチョウ属
- 全長: 雄 約45cm(長い尾羽を含む)、雌 約17.5cm
- 分布: 本州以南に夏鳥として渡来。北海道ではまれに見られる。
主な特徴
サンコウチョウの大きな特徴は、目の周りのアイリング(眼瞼輪)と嘴の鮮やかなコバルトブルーです。南国の鳥を思わせる印象的な色合いで、森の中でもよく目立ちます。
繁殖期の雄は、体長を大きく上回る非常に長い尾羽を持ち、その優雅な姿からバードウォッチャーにも人気の高い野鳥です。頭部は黒く、光の加減によって紫色を帯びて見え、冠羽も目立ちます。腹部は白く、背中から翼にかけては紫褐色です。
雌は雄に比べて尾羽が短く、背中から尾にかけて赤褐色をしています。幼鳥は成鳥よりも全体的に色が淡く、目の周りや嘴の青色も鮮やかではありません。
南西諸島には亜種リュウキュウサンコウチョウが分布しています。
主な行動
英名の「Flycatcher」が示すように、主に昆虫を食べます。枝先や葉にとまっている虫を捕らえるほか、空中を飛ぶ昆虫を飛翔しながら捕まえることもあります。
繁殖期には木の枝に小さな三角錐状の巣を作り、雌雄が協力して抱卵や子育てをします。地上に降りることは少なく、生活の多くを樹上で過ごします。
鳴き声もサンコウチョウを見つける大きな手がかりです。「フィフィフィー、ホイホイホイ」と聞こえる特徴的な声で鳴き、この声を
「ツキ(月)・ヒ(日)・ホシ(星)、ホイホイホイ」
と聞きなしたことから、月・日・星という「三つの光」を意味する**「三光鳥」**の名が付いたとされています。
地鳴きは「ジィジィ」などと聞こえます。
