ノビタキやってきました@秋の渡りの途中〜横浜市緑区2026

もうみどりの鳥地区では風物詩となった、秋の旅の途中のノビタキ。夏の暑さが少しずつ落ち着き、野鳥の世界では秋の渡りの季節が始まっています。
草の先にちょこんと止まり、周囲を見渡す小さな鳥。派手な色彩ではありませんが、上尾筒のオレンジとすっと背筋を伸ばして止まる姿には独特の存在感があります。
ちょっと遠かったですが、来訪を知らせるエントリーとしてご紹介します。
秋のみどりの鳥地区の風物詩

ノビタキは日本では夏鳥として渡来し、北海道の草原や本州中部以北の高原などで繁殖します。そして秋になると繁殖地を離れ、越冬地へ向かって移動していきます。渡りの途中には、普段はノビタキを見る機会の少ない平地の草地や田畑にも立ち寄ります。

みどりの鳥エリアでノビタキに出会えるのは、まさにこの渡りの時期。
春にも通過することがありますが、少なめです。秋は多めで、草丈のある河川敷や田畑、空き地などで姿を探す楽しみがあります。
伸びた草の先や杭などの人工物のてっぺんがお気に入りです。

ここから昆虫を見つけると飛び出して捕らえる「フライキャッチ」をしたり、地面に降りて昆虫をついばんだりします。甲虫やガ、チョウの幼虫、ハエの仲間など、多様な昆虫を食べることが知られています。
写真を見ても、草のてっぺんに止まって周囲を見渡す様子は、まさにノビタキらしい姿です。
秋色になったノビタキ
まだ少し顔に黒みが残っていたりする個体もよくやってきますが、それは雄と予想できます。が、この個体については、雌であろう?と思いますが、断定は難しいかなと思います。

ご存知、繁殖期の雄は頭部から背中にかけて黒く、胸の橙色や翼の白斑がよく目立ちます。一方、秋になると雄も褐色味の強い羽衣となり、雌や若鳥によく似た色合いになります。
今回撮影された個体も、茶褐色を基調にした秋らしい装い。夏の高原で見る黒と橙色のノビタキとは、かなり印象が違います。
夏のノビタキ雄参考

こちらは、2026年8月4日に撮影したノビタキです。みどりの鳥地区ではありません。これから比べると随分と地味なりますね。
4月の渡りでは、このような婚姻色の雄を見かけることができるかも知れません。

この小さな鳥がここで少し休んだあと、さらに南へと旅を続けていくことを考えると、出会える時間はほんのわずかです。
「今年もノビタキが来た」——そんな出会いも、秋の訪れを知らせてくれる季節の便りです。
ノビタキ基本情報
- 名称:ノビタキ 漢字:野鶲 英名:Siberian Stonechat (Common Stonechat)
- スズメ目ヒタキ科ノビタキ属
- 全長:約13cm
- 日本では主に夏鳥
主な特徴
スズメよりひと回り小さく、草原や農耕地を好む小鳥です。姿勢よく草や杭の先に止まることが多く、そこから周囲の昆虫を探します。
繁殖期の雄は頭部から背中が黒く、胸は橙褐色、腹部は白。翼の白斑もよく目立ちます。雌は全体に褐色で、雄より淡い印象です。
秋の雄は羽毛の縁が褐色になるため黒い部分が目立たなくなり、雌や若鳥に近い姿になります。そのため秋の渡りのノビタキは、全体に優しい茶色の姿で見つかることが多くなります。
日本では北海道や本州中部以北の高原などで繁殖し、秋になると南へ移動します。渡りの途中には平地の草原、田畑、河川敷などにも現れるため、横浜周辺でノビタキを観察するなら9月から10月ごろが楽しみな季節です。
ショート動画もどうぞ
今回この場所は遊水地工事をしている場所ですが、連日の大雨で大きな水溜りができています。そこにコガモもやってきていました。
