コサメビタキ?2羽@三保市民の森

この時期、ヒタキ系の小鳥がみどりの鳥地区の森を通過していきます。出会えた時は嬉しいのですが、判別に困ることもしばしば。なんせあまり見慣れない上に、似ている種類が現れるので難しいです。今回も2羽は確認できました。
今回の写真は基本ほぼ全部逆光だったので明るく加工してあります。なので原本はかなりの暗さです。
ちなみに「写真1」は下尾筒に軸斑が見られないということからコサメビタキではないかと思います。
2羽はコサメビタキ?サメビタキ?

2羽は牽制し合っているようなイメージでした。
この時、ジョウビタキのような「カッカッ」というような鳴き声が聞こえたのですが、コサメビタキもサメビタキもジョウビタキに近い鳴き声を出すという記録は見つかりませんでした(リサーチ不足かも)。なので、一旦鳴き声は判断ポイントからは外します。
コサメビタキ?

2羽の写真の右側の個体がアップで撮れていました。これを見るとコサメビタキかなと思います。サメビタキは顎線が目立つとされていますが、こちらの個体には目立つ顎線はありません。

この写真の個体は、おそらく写真2と同じと思われます。当時の2羽の動きとしては、「2羽の写真」の左の個体はあまり動かず、右の個体がその周りを飛び回っていたような感じです。
そしてやはり顎線が目立たないのと、目先の白っぽい部分も目立ちませんがなんとなくあるような。
※なお、現場には3羽居たという可能性は完全には否定できません。

この個体も、同上でコサメビタキかと。背景が変わるのも、動き回っていた個体と判断する上での材料としました。しかしながら小鳥が飛び回っていて、いつの間にか個体が入れ替わることもよくあることなので、下のあまり動かなかった個体の写真を検証しながら詰めていきます。
コサメビタキ?サメビタキ?

ここからは、「2羽の写真」の左の個体にフォーカスしていきます。こちらの個体は留まっている枝や背景があまり変わらない個体(あまり飛び回っていない)として以下に何枚か取り上げます。
この写真5で注目は、嘴基部の黄色味です。コサメビタキの方がサメビタキよりこの黄色が目立つとされています。
ちなみに枝に棘のあるこの特徴的な木は、カラスザンショウ(烏山椒)で実は野鳥も食べます。

逆光だという前提であまり体の色は当てにならないとします。明るくして見てみましたが、コサメビタキのポイントである、目先の白はあまり見えず、顔全体が同じトーンに見えます。
ここで嘴の長さに気づきました。嘴はサメビタキの方が短いという判別ポイントから、写真2、3、4の個体と比べても遜色ない感じです。

少し移動して梢に止まりました。やはりこの個体は目先の白っぽさが少ないだけで、コサメビタキではないか?というのが私の判断です!
その後、この個体はしばらくこの場所が気に入ったのか、少なくとも10分弱は留まっていたので動画も長めに回せました。
コサメビタキ・ショート動画
動画も多少補正しましたが、基本は逆光暗めなので、動画から何かを判断ポイントを探すのは難しいなと思いました。
その他参考写真

表情が分かる写真をプラスです。目先の白はやはりよく見えませんが、嘴はなんとなく長いと思いますし、明瞭な顎線もないと思います。

お腹の白さも目立ちますね。私なりにヒタキ3種類をまとめた表です。
コサメビタキ・サメビタキ・エゾビタキの見分けポイント
| 特徴 | コサメビタキ | サメビタキ | エゾビタキ |
|---|---|---|---|
| 全長 | 約13cm | 約14cm | 約15cm |
| 胸の模様 | 白っぽく、縦斑がほぼない | 灰褐色のぼんやりした模様 | 明瞭な黒褐色の縦斑 |
| 目と顔の特徴 | 大きく見え、淡いアイリングが目立ち目先が白っぽい | アイリングは比較的目立たないが顎線が目立つ | 淡いアイリングがあり喉が黒っぽい |
| 嘴 | 短めで基部が幅広く黄色も目立つ | 短めで幅広く基部の黄色は控えめ | 比較的長めで黒 |
| 体の色 | 淡い灰褐色 | やや暗い灰褐色で下尾筒に軸斑がある | 灰褐色で胸の縦斑が目立つ |
| 全体の印象 | 白いお腹と丸い目で可愛らしい | 全体的に暗く地味 | 胸の縦斑が目印 |
よく言われているアイリングの明瞭さや、初列風切り、三列風切の何ちゃらは、写真によって見えづらいのと、個体差があるのでなんとも言えませんが、もしご覧の皆様、ご意見、コメントなどがありましたが絶賛受け付けます!
コサメビタキ基本情報
- コサメビタキ 漢字:小鮫鶲 英名:Asian brown flycatcher
- スズメ目ヒタキ科サメビタキ属
- 中部地方以北では夏鳥 それ以外は旅鳥
- 全長13cm
主な特徴
全体的に灰褐色で、お腹は白っぽく、派手さのない落ち着いた色合い。目が大きく見え、目の周囲の白っぽいアイリングが比較的目立つ。嘴は短めだが基部が幅広く、下嘴の基部に淡い色が見られることがある。
サメビタキやエゾビタキと似ているが、コサメビタキは胸から腹にかけて比較的白くすっきりしており、全体に柔らかな印象。枝先などに止まり、飛んでいる昆虫を空中で捕らえる姿がよく見られる。
日本では主に夏鳥で、春から秋にかけて見られる。横浜周辺では特に渡りの時期、樹林のある公園や市民の森などで観察できる機会がある。
