コウノトリ@横浜市港北区
こちらはXの投稿から引用した、綱島近辺の鶴見川にて撮影されたコウノトリです。貴重な情報なので、ご紹介させていただきました。
コウノトリ
2026年8月下旬から神奈川県内では複数のコウノトリが相次いで確認され、伊勢原市では市公式サイトでも飛来を発表。その後、5羽が同時に観察された記録もあり、飛翔中の姿が海老名市でも観察されています。
冒頭の綱島近辺の鶴見川での写真は、間違いなく「みどりの鳥地区」なのと、特別天然記念物である非常に希少性の高く、インパクトの大きいコウノトリ飛来ということなのでエントリーで紹介させていただきます。
※以下に紹介する写真は管理人が伊勢原市で撮影したコウノトリです。

白い身体に黒い風切羽、長く赤い脚、そして太く長い嘴。遠くから見てもかなり存在感があります。
2026年夏〜神奈川県にコウノトリが相次いで飛来

2026年8月下旬ごろから、神奈川県内ではコウノトリの目撃情報が相次いでいます。
今回の鶴見川のコウノトリ、伊勢原市に向かう途中に立ち寄ったのではないか?と推測されます。Xでの投稿が、8月23日です。
これだけ目立つ大きな鳥が鶴見川の河川敷にいたら、もっと多くの人が写真で撮ってそうなものですが、目立った投稿は他になく、おそらくそんなに長い間、港北区には滞在しなかったのでしょう。
話題になったのが伊勢原市

伊勢原市は8月26日、「市内にコウノトリが飛来しました」と公式サイトで発表。市内の田んぼで複数のコウノトリが確認され、写真も公開されました。市も「近づいたり大きな声を出したりせず、静かに見守ってほしい」と呼びかけていました。
周辺の農道は、コウノトリを一目見ようという人たちで混雑してしまうため、警察官が巡回するに至っております。
その後の野鳥観察記録では、伊勢原市内で5羽が同時に確認されています。ZooPickerにも8月29日の観察記録が残されており、様々なSNSでも9月上旬まで3羽〜5羽の目撃情報が投稿されました。
5羽はいずれも2026年生まれの若鳥か?

下記に詳細なページを見つけましたので、引用させていただきます。
https://eagle218.blogspot.com/2026/09/blog-post_01.html
足環をもとに個体を調べた野鳥観察者の記録では、伊勢原市で確認された5羽について、
兵庫県豊岡市但東町、兵庫県新温泉町、鳥取県倉吉市、石川県珠洲市
など、異なる地域で2026年に生まれた若鳥とみられることが報告されています。別に京都府舞鶴市生まれの個体も多摩川周辺で確認されたと言います。
つまり、「豊岡から5羽の群れがそのまま神奈川へ来た」という単純な話ではなさそうです。
それぞれ別の場所で巣立った若いコウノトリたちが、新しい餌場を求めて長距離を移動する途中、神奈川県内の水田や河川で合流した可能性があります。

私が伊勢原で見た時は3羽+1羽で合計4羽いました。
多摩川にもコウノトリ?
同じ時期、多摩川でもコウノトリが確認されています。となると、鶴見川は比較的近いので、コウノトリはこの辺りを行ったり来たりして伊勢原に落ち着いた?というイメージでしょうか?
コウノトリの行動範囲の広さには驚かされます。

コウノトリはドジョウや魚、カエル、ザリガニ、昆虫などさまざまな小動物を食べます。水田や湿地だけでなく、大きな河川の浅瀬や河川敷も採餌場所になります。
伊勢原、多摩川、そして鶴見川。
これらがすべて同じ個体群なのかは、足環の番号や色が確認できない限り断定できません。
ただ、2026年8月下旬から9月にかけて神奈川県内を複数の若いコウノトリが移動していることを考えると、今回の港北区での飛来もその大きな動きの一部である可能性は十分考えられます。
コウノトリが横浜を「通過する鳥」になる?

コウノトリはかつて日本各地に生息していましたが、1971年に日本の野生個体群が絶滅。その後、兵庫県豊岡市などを中心に野生復帰の取り組みが進められてきました。
現在では繁殖地も全国へ広がりつつあり、2026年7月末時点で、国内の野外個体数は700羽を超えたとされ、若鳥が生まれた地域から数百km移動することも珍しくなくなっています。
千葉県野田市でも放鳥と野外繁殖が続けられており、野外のコウノトリには個体識別用の足環が装着され、目撃情報をもとに各地で移動が追跡されています。
もしかするとこれからは、「横浜でコウノトリを見る」ということ自体が、それほど珍しくなくなるのかもしれません。
鶴見川や恩田川、谷本川周辺など、横浜北部にはコウノトリが立ち寄れそうな河川や水田環境がまだ残されています。
今回の飛来は、そんな横浜北部の環境について改めて考えるきっかけにもなりそうです。

コウノトリは国の特別天然記念物ですが、野外にいる個体はあくまでも野鳥です。
伊勢原市も、観察の際には鳥に近づかないこと、大声を出さないこと、農地へ立ち入らないこと、路上駐車などで地域住民に迷惑をかけないことを呼びかけています。
いつの日か足環が付いていないコウノトリを見てみたいものです。
コウノトリ基本情報
- 名称:コウノトリ 漢字:鸛 英名:Oriental Stork
- 学名:Ciconia boyciana
- コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属
- 全長:約110cm 翼開長:約2m
- 国の特別天然記念物
主な特徴
白い身体と黒い風切羽、長い赤色の脚、大きく黒い嘴が特徴。飛翔時にはサギのように首を縮めず、首をまっすぐ伸ばして飛ぶのもポイント。飛翔時は遠目だとツルに間違えられることも。
