モズの早贄(はやにえ)@横浜市緑区
ずっと観察できないかなと思っていた早贄に出会うことができました。(上の写真のモズは昨日撮ったもので場所もちょっと離れているのでこのモズが早贄をしたというわけではありません。)
早贄になったのはキリギリス
なんかわざとらしく見えますが、これがモズの仕業でなければ、ある意味マズいでしょう。しかも獲物の状態からして最近の仕業と思われます。生贄になったのはキリギリスでしょうか?
脚は逃げられないようにかもぎ取られ、首にグサっと枝に固定された姿は残酷ですが、これが自然界です。モズは、いろいろ面白い行動をしますが、この「早贄(はやにえ)」は全てのモズの種類で行われるとのこと。
早贄は貯食?だけではなかった!
秋の始めに多く観察されるため、冬に向けての貯食と言われているのがもっともな説です。
が、忘れられるものも多いので謎が多い「早贄」ですが、近年覆され、ほぼ食べられているようです。ただ、私的にはカラスなどがこれを見つけたら食べられてしまいそうな気もしますが。
かなり無理やり突き刺してあります。
しかし近年、
はやにえの消費が多かったオスほど繁殖期の歌の質が高まり、つがい相手を獲得しやすくなる事が明らかになった[12]。これは、モズのオスのはやにえが「配偶者獲得で重要な歌の魅力を高める栄養食」として機能していることを示している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%82%BA#%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%AB%E3%81%88%EF%BC%88%E6%97%A9%E8%B4%84%E3%80%81%E9%80%9F%E8%B4%84%EF%BC%89
という研究結果があるとのこと。早贄は自然の天日干しにあい、美味しくなりそうな気がしますが、生餌はすぐに食べた方が栄養がありそうな気もします…。しかし、早贄が婚活に影響するとはこれまた面白い研究結果です。
これまでモズの早贄には様々な説があり、上記に紹介した事実は大きな前進となったでしょう。貯食のため、さらに繁殖のためとあれば、せっせと早贄をすることに納得のいく説明となります。
しかし、私の観察眼がないのか、とにかくみどりの鳥を始めて、初めてモズの早贄を見たのでこれだけでエントリーしてしまいました。
特徴的な高鳴きといい、「百舌」の名の通り様々な声を発したり、尻尾をグリグリ回して枝先に留まる姿に、くりくり大きいお目々は野鳥ファンを魅了します。
もっと早贄を見つけたいと思います。
参考リンク
https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2019/190513
昨日(2月15日)の時点で、まだ早贄はありました。誰かのイタズラ?