セッカ@横浜市緑区
居るかなーっと思って田んぼに寄ってみました。例の「ヒッヒッヒッ」という声が聞こえてきたので、空を見上げました。しかしこの時期、このヒッヒッにちょっと似た声の虫が鳴いていて、騙されます。
鳴き声が「チャッ(ヂャ)チャッ」に変わると急降下して、どこかに留まります。葉っぱの大きさから結構小さい鳥だということが分かりますね。セッカはスズメより小さいです。
セッカ基本情報
- 名称:セッカ 漢字:雪加、雪下 英名:Zitting Cisticola
- スズメ目セッカ科セッカ属
- 全長:13cm
- 留鳥または漂鳥として本州以南
特徴
スズメより小さい。頭に黒褐色の縦斑があり、喉より体下部は白っぽくやや褐色味をおびる。体上面と羽は褐色味が強く、黒い斑が目立つ。脚が長く、開脚して留まる独特のポーズもする。雌雄同色だが、雄は口内が黒く、雌は肉色。「ヒッ、ヒッ、ヒッ」と鳴きながら上昇し、「チャッチャッ、チャッチャッ」と下降して草の先や枝先に留まる。この時の飛び方はジグザグ、波状飛行っぽく不規則。チガヤやススキのある平地や草原などを好み、みどりの鳥地区では開けた田んぼや河原に現れることが多い。
特徴的な上昇飛行と、下降飛行と鳴き声はセットかと思っていましたが、留まっている時も鳴きます。このときもここで「ヒッ、ヒッ、ヒッ」鳴いていました。地鳴きではありませんでした。
セッカの巣は若葉などをクモの糸などで結び、中にチガヤのワタを敷くというお洒落な巣だそうです。みどりの鳥地区では、この時期から冬場にかけてみられますが、営巣をどこかでしているのでしょうか?
セッカは雌雄同色ですが、雄の口の中が黒く雌は肉色というので、この写真が証拠になるかと。ちょっと分かりづらいですが、この個体は雄でしょう。ちなみにセッカは一夫多妻制で、子育ては雌任せだそうです。
飛んでいるところボケボケ
ですが、あえてアップ。尾羽の黒い斑が少し分かるかと。
セッカの生息域は世界的にも広く、アフリカ、東南アジア、南ヨーロッパ、インドなどにいるとのことです。