セッカ稲穂に留まる@十日市場町田んぼ
黄金の稲穂の中にひっそりとセッカがいました。今初秋はよくセッカに会えました。シーズンで1度も見られなかったこともある(観察不足)ので、嬉しいです。
後ろ姿です。セッカのエントリーを追うと田んぼの変化が分かるという感じです。もうそろそろ刈り取りでしょう。動かず、飛ばずだったので、見逃すところでしたが、双眼鏡に入ってくれました。
Zitting Cisticolaって?
セッカの英名は、「Zitting Cisticola」と言い、ジッティングシスティコラと読みます。この語感がちょっと気になって調べたのですが、「ジッティング」はまさにこのセッカの名前のようです。
「Cisticola」は、セッカ属を意味するようで、Red-faced cisticola や、Golden-headed cisticola、Black-backed cisticola と言ったように、なんちゃらcisticola という風に使われています。
つまり、この日本のセッカは「ジッティングするセッカ」なのですが、どうやらジッティングは、例のセッカの鳴き方「ヒッ、ヒッ、ヒッ」「チャッチャッ、チャッチャッ」を現しているようです。チャッチャッは個人的には「ジュッジュッ」に近いと思います。
ちなみに「ジッター(ジッタ)」という言葉があります。意味は「一定速度で再生されるべき信号が、速度の変動で発生するノイズ。」ということでデジタル音楽用語のようです。セッカの鳴き声が一定のペースで鳴くことに、ジッティングという言葉が用いられたかは定かではありません。
というより、デジタルノイズという「ジッター」は比較的新しい言葉と考えると、セッカのジッティング(鳴き声)が「ジッ」というデジタルノイズの表現に使われたと考える方が良いかもです。デジタルノイズがセッカの鳴き声に聞こえた?として、このノイズをジッターと名付けよう、となったのであれば、なかなか面白いですが…。
以上は全て私の推論ですので、もしもっと詳しい方がいたらご意見くださいませ。
とにかく、黄金の田んぼにセッカが留まっている姿が可愛かったです。
セッカ基本情報
- 名称:セッカ 漢字:雪加、雪下 英名:Zitting Cisticola
- スズメ目セッカ科セッカ属
- 全長:13cm
- 留鳥または漂鳥として本州以南
スズメより小さい。脚が長く、開脚して留まる独特のポーズもする。「ヒッ、ヒッ、ヒッ」と鳴きながら上昇し、「チャッチャッ、チャッチャッ」と下降して草の先や枝先に留まる。