オオヨシキリ@横浜市港北区【鳴き声動画あり】
![オオヨシキリ正面](https://i0.wp.com/midorinotori.com/cms/wp-content/uploads/2021/06/DSCN3747.jpg?resize=1600%2C1067&ssl=1)
お、鳴き声をたどるとやはり居ました。オオヨシキリです(前ピンですが)。最近オオヨシキリの声を色々なところで聞くようになったなと感じるのは私だけでしょうか?
動画でオオヨシキリのその鳴き声をどうぞ
聞いてもらうのが一番早いこの鳴き声。しかも結構長いこと鳴いています。さすがに鳥にそんなに興味がない人でも「何の鳴き声?」と木々を見渡していました。
![オオヨシキリ](https://i0.wp.com/midorinotori.com/cms/wp-content/uploads/2021/06/DSCN3749.jpg?resize=1600%2C1200&ssl=1)
上の方の枝ですが、ちょくちょく移動しておりました。数十mも離れていない場所からは別のオオヨシキリの鳴き声も聞こえてきます。
![オオヨシキリ鳴く](https://i0.wp.com/midorinotori.com/cms/wp-content/uploads/2021/06/DSCN3748.jpg?resize=1600%2C1200&ssl=1)
オオヨシキリは葦を切らない?
オオヨシキリは「葦を切る」が名の由来と紹介されていることが多いのですが、このオオヨシキリが葦を切っている姿をほぼ見かけたことはありません。オオジュリンの方がヨシを良く切って(かじって)おります。
そこで、「葦にしか巣をかけない」つまり、オオヨシキリの「きり」はこれっきりの「キリ」。「しか」という意味とのこと。「ヨシ、これっきりにしか巣をかけないちょっと大きな鳥。」ということ。漢字の「切」が悪いんですね。と思ったら「是切り」と漢字で書くのですね。
深いです。
![オオヨシキリ](https://i0.wp.com/midorinotori.com/cms/wp-content/uploads/2021/06/DSCN3750.jpg?resize=1600%2C1200&ssl=1)
ツンツンヘアーですね。オオヨシキリの仲間は、跗蹠(ふしょと読む足の部位)が長く感じます。葦などに留まりやすいのでしょうか?
![オオヨシキリ鳴く](https://i0.wp.com/midorinotori.com/cms/wp-content/uploads/2021/06/DSCN3756.jpg?resize=1600%2C1200&ssl=1)
俳句の季語(夏)として有名
このオオヨシキリの大合唱も、梅雨に入ってしまうと次第におさまり、聞こえなくなってしまいます。この騒々しさから、俳句などでたくさん詠まれていますが、特に小林一茶、正岡子規はお気に入り?
行々子 口から先に生まれたか/小林一茶
行々子 どこが葛西の行き留り/小林一茶
行々子 一村うまく寝たりけり/小林一茶
行々子 大河はしんと流れけり/小林一茶
不尽崩す 舟の行来や行々子/正岡子規
兎に角に 世はかしがまし行々子/正岡子規
別荘や 裏は隅田の行々子/正岡子規
鳴けはうし 鳴かねは寂し行々子/正岡子規
オオヨシキリ基本情報
- オオヨシキリ 漢字:大葦切 英名:Oriental Reed Warbler
- スズメ目ヨシキリ科ヨシキリ属
- 夏鳥(九州以北の河川、河原、湖沼などの主に葦原)
- 全長:18.5cm
主な特徴
名の由来は葦の茎を切り裂いて中にいる虫などを食べることからだが、実際にはあまり葦を切っている姿は見たことがない。雌雄同色で体の上面は薄い褐色。白い眉斑があるが個体差がある。冠羽を逆立てる。上嘴は黒、下嘴は薄黄色もしくは肉色。嘴の中は「赤」色とされ、一回り小さいコヨシキリは「黄」色とされる。カッコウに托卵されることもある。「ギョシギョシ、ギョギョシ、ゲゲゲ、キチキチキチキチ」などと騒々しく鳴き、その鳴き声から「行々子」という別名も。