白いコゲラ〜アルビノ?白変種?@横浜市緑区

森を見ていたら何か白い鳥が目に入ってきました。はて、この時期に(この時期じゃなくても)森の中に白い小鳥?と思い、シャッターを切ってみると…。
白いコゲラ?アルビノ?

なんと、コゲラではないですか。普通のコゲラにちょっと追われるような感じでしたが、シジュウカラ、エナガの混群で移動をしていました。
白いコゲラ映像
夏の森らしく、蝉の声やら他の野鳥の声やら入っているのでBGMはなしです。結構アップでじっくり撮れました。場所は四季の森公園です。
通常のコゲラ

近くに居た普通のコゲラです。かなりの白さです。ネットでも検索しましたが、いくつかアップされていました。が、見比べても今回の個体は結構な白さです。

なんか虫みたいです笑。嘴と脚は通常個体に近いですが、ちょっと薄い感じです。また、白い羽の下に少し黒っぽい感じも見てとれます。これで、コゲラ雄の頭部の赤い羽があったらかなりのレア個体かなーっと思いましたが、無さそうでした。

羽の方はちょっと黄色味がかかっているようですが、光の加減によってはかなり白いです。白くなる理由は、アルビノ、白変種などいくつか要因がありますが、よく言われるアルビノの場合は、メラニン色素がないので、瞳孔が赤いといった特徴があり、今回のこのコゲラは白変種(白化個体)と思われます。

行動・動きなどはコゲラそのもので特に変わった点はありませんでした。嘴、ちょっと黄色味が見えますね。しかしながら、目立っているので捕食者に狙われる可能性が高いでしょう。
コゲラアルビノ〜コゲラ・ギャラリー



また、野鳥は仲間を識別するのに、羽の色は重要な情報です。白いというだけで仲間外れにされそうですが、これもまた自然の厳しい掟です。
コゲラ基本情報
- 名称:コゲラ 漢字:小啄木鳥 英名:Japanese Pygmy Woodpecker
- キツツキ目キツツキ科アカゲラ属
- 全長:15cm 翼開長:27cm 体重:18〜26g
- 留鳥:ほぼ全国の平地から山林、公園や庭先の樹木でも見られる
主な特徴
日本のキツツキとしては身近で最小。体上面は褐色で、風切り羽の白い横斑が点々に見える。眉斑と腮、喉、体下面は白で、細い褐色の縦斑がある。後頭部の中央は褐色で横は白で、赤い羽が数枚あり、たまに見える。雌雄同色と解説されるが、この赤い羽があるのが雄とされる。また雄より雌が若干大きい。嘴は短く円錐状で鋭く濃い灰褐色。趾(足の指)は前に2本、後ろに2本で縦に留まりやすい構造。
主な行動
「ギィー」や、飛び立つ時に「キッキキキ」と鳴く。波状飛行。たまにトロロロっとドラミングするが、他のアカゲラやアオゲラより音も小さく短い。普段は「コッコッコッ」と枯れ枝などを突き、中にいる虫などを食べる。木の実などを食べることもある。枯れ木に直径3cmくらいの穴を掘って営巣する。シジュウカラ、メジロ、エナガ、ヤマガラなどと混群を作って行動することも多い。
亜種
コゲラは亜種が多く南に行くほど暗色になる傾向があるとのこと
- 亜種コゲラ
- 亜種エゾコゲラ
- 亜種ミヤケコゲラ
- 亜種シコクコゲラ
- 亜種ツシマコゲラ
- 亜種キュウシュウコゲラ
- 亜種アマミコゲラ
- 亜種リュウキュウコゲラ
- 亜種オリイコゲラ