フクロウ【声のみ】@横浜市緑区
やはり、居ます。居るのです。昼は静かに樹の上でひっそりと休み、宵の口から明け方まで、おそらく皆様のすぐ近くの田畑や河原で狩をする静かなるハンター。その姿を見ることは難しく、そして夜な夜な響き渡る声だけが、その存在を私たちに知らしめているのです。
なお、こちらの投稿は情報提供者によって録音・録画されたものを元にエントリーしています。
フクロウ鳴き声のみ
映像は数日に渡って録音されたものを編集したものです。編集で最大限ボリュームアップしたのですが、私の技術ではここまでです。パソコンやスマホのボリュームを最大にしてお聞きください。
最初に「ホウッ」と鳴き、一息ついてから「ホゥッホゥッ」と鳴くパターンもフクロウの特徴です。
情報提供者によると、鳴き声は2023年6月10日頃から聞こえ、直近の7月5日まで聞こえていたとのこと。映像の録音は、6月21日から7月5日までに記録されたものを編集でつないでいます。
30秒くらいから雷が映っている映像は、7月3日の深夜に雷雨が降った日のものです。雷雨にものともせずに鳴いていました。
MP3版はこちら
フクロウの羽(セレーションとは)
フクロウは野鳥の中でも、羽音がしないことで有名です。これは風切羽についたセレーションと呼ばれるギザギザによって、空気の渦を抑えることによって得られるそうです。500系新幹線のパンタグラフの走行時の騒音を低減するのにヒントになったというのも有名な話です。
そんな静かなフクロウの痕跡は声のみ
狙い目はまず大きな木が茂る森です。みどりの鳥地区では、たくさんの「こん森(勝手に私が命名)」と呼ばれる、こんもりした小さな森が点在しています。大きな市民の森の間に点在するこの「こん森」が、彼らの居場所です。
特に神社やお寺がある場所は、背が高く大きな木が多く、面積的には小さいものの、彼らが日中隠れている分にはこと足りるのでしょう。
餌はおそらくネズミやモグラ、カエルなので、田畑や市街地が近接するこのような地域で、フクロウが一定期間過ごしてもおかしくないということは…
目撃できる可能性があるということ!
もし、皆様も「こん森」からフクロウ、もしくはアオバズクの声が聞こえてきたら、コメント及び情報提供のほどお願いいたします。
フクロウ基本情報
- 名前:フクロウ 漢字:梟・鴞 英名:Ural owl
- フクロウ目フクロウ科フクロウ属
- 留鳥(九州以北)
- 全長:50〜60cm 翼開長:95〜110cm
主な特徴
虹彩は暗黒色で嘴は黄色。顔に「顔盤」と呼ばれるハート型に見える羽が特徴的で暗闇での集音に役立つ。体は全体的に茶褐色で黒褐色の斑模様。肩羽の一部が白。胸からお腹は灰褐色で、縦斑が目立つ。雌雄同色だが日本には4亜種がおり、微妙に違う。足まで羽毛が覆う。指は前に2本、後ろに2本あり獲物や木の枝をがっちり掴めるようになっている。幼鳥はふさふさした羽に包まれ、ぬいぐるみのように愛らしい。
亜種・フクロウ/エゾフクロウ/モミヤマフクロウ/キュウシュウフクロウ
主な行動
1羽かつがいで行動する。昼間は木々の上でじっと休息していて、基本は陽が沈む頃から行動を開始するが、まれに日中行動することもある。大きな木の樹洞に営巣し、餌はネズミ、モグラ、カエル、他鳥類などを羽音を立てずに狙う。首が左右に270度近く回る。鳴き声は「ゴゥホウ、ゴロスケゴゥホウ」で「ギャァ」と鳴くことも。
古くから人々に親しまれ「叡智の象徴」「森の賢者」などと呼ばれる。
この投稿は情報提供者による写真と内容で構成しています。